2011年6月5日日曜日

放射性ヨウ素131と栄養素の過不足について

原発の問題から放射性ヨウ素131について注目されていますね。
放射性ヨウ素は甲状腺に蓄積して、
有害な作用をもたらすと考えられています。

本来、ヨウ素は人間にとってなくてはならないミネラルです。
このヨウ素の摂取が普段から不足していると、
有害なヨウ素まで吸収しやすくなってしまいます。

最近、ヨウ素のサプリメントに人気が集まっているのも、
放射性ヨウ素の吸収をご心配されている方が、
予防のためにヨウ素を含むサプリメントを購入しているようです。

ヨウ素は甲状腺と深い関連性がある栄養素ですが、
ヨウ素の摂取は、多くても少なくても問題を引き起こします。

ですから、サプリメントでヨウ素を補う場合は、
摂取過剰には充分に気を付けてくださいね。

また、甲状腺機能亢進症(バセドー病など)の場合は、
医師の許可がない限り、摂取してはいけません。

現代人は「カロリー過剰の栄養失調」状態に陥っています。

一見、蛋白質、炭水化物、脂質などの三大栄養素は、
問題はあるとは言え、満たされていますが、
ビタミン、ミネラル、酵素、食物繊維、ファイトケミカル
・・・などの栄養素は、とても不足しています。

栄養素はそれぞれ相互に協力しながら働いていますから、
何かの栄養素が不足すると、
ドミノ倒しのようにバランスを崩して行きます。

これが「生命の鎖」というものです。

だからこそ、ヨウ素だけでなく、これらの栄養素の不足を補い
全体のバランスを大切にすることがとても大切なことなんでね。

2011年5月9日月曜日

お茶ダイエットとメタボ対策|メタボ対策グッズの特徴と効果(2)

メタボとダイエットは切っても切り離せませんが、
ダイエット自体がつらいもの。

そんな中でメタボ対策として人気があるのが「お茶」です。

お茶ダイエットのやり方はとても簡単です。
水分補給のために普段飲んでいる水分をお茶に変えれば良いのです。

もちろん、糖質を多く含んだ炭酸飲料や缶コーヒー、ジュースは厳禁で、
スポーツドリンクの飲み過ぎにも注意する必要があります。

日常飲んでいるジュースやコーヒーなどをお茶に変えることは、
ダイエットに有効と考えられています。

しかし、これまで缶コーヒーやジュースをたくさん飲んできたなら、
お茶ダイエットは、始めの内は結構つらいかもしれません。
今まで意識せずに摂取してきた「糖質」が摂取できないからです。

「低血糖」という症状をご存知でしょうか?

血糖値は上がったり、下がったりを繰り返しています。
健康な場合、この血糖値の上下は緩やかなサインカーブを描くのですが、
砂糖などの血糖値を上げやすい糖質をたくさん摂取していると、
血糖値が急にグンと下がり、精神的、肉体的に元気がでなくなります。

低血糖の傾向がある場合、この血糖が下がるタイミングで、
甘いもの、甘いドリンクを飲んで血糖値をあげているんですね。

でも、甘いドリンクを飲むと血糖値があがりますが、
残念なことに「急激に血糖値」を上げることに繋がりますし、
大量の糖質を摂ってしまうことになります。
これが低血糖を慢性化し、また、糖質が脂肪に変わることで、
太ってしまうわけです。

そんなことから甘い物の摂取を減らすことは大切ですが、
甘いものを急に断つと辛い思いをする場合があるんですね。

このような状況を予防するためには、
例えば、日に4回飲んでいた糖質が多い飲み物を
日に3回、2回と徐々に減らし、
減らした分をお茶に変えて行くと良いでしょう。

このように徐々に生活習慣を変えることで、
体を新しい習慣になじませて行くわけです。

これは何もお茶ダイエットに限りません。

また、飲み物をお茶に変えるだけでなく、食習慣も同時に見直す必要があります。

特に血糖値が急激に上下しない食べ物を食事に取り入れることが大切です。
「血糖値が急激に上下しない食べ物」はGI値が低い食べものを指しますが
このGI値については別の機会に書きたいと思います。

さて、簡単だけど、実は難しいお茶ダイエットですが、
最近は脂肪吸収を抑えるお茶なども販売されていますから、
まずは、むずかしいことは考えず、
このようなお茶を摂り入れてみるのも1つの方法ですね。

2011年4月29日金曜日

メタボ対策グッズの特徴と効果(1)

メタボを予防することは健康を維持していくための第一歩ですね。
そんなことからも現在は、メタボ対策グッズに人気が集まっています。

でも、メタボ対策グッズの中には「あまり効果的ではないな」
・・・と思うようなグッズも販売されていますが、
そんな中でもメタボ対策に「効果的」なグッズを紹介してみたいと思います。

メタボ対策グッズで、まず人気なのがやはり食事に関するグッズです。

メタボ原因の多くの割合を占めるのが食事ですが、
メタボを解決する鍵になるのが「食事」でもあります。

すぐにサプリメントに頼ってしまいたくなりますが、
サプリメントだけに頼るのは栄養学的にも無理があります。

きちんと食事を摂りながらサプリメントを活用することが大切です。

メタボ対策としてはこれまでの食事量やカロリーを
見直す必要がありますが「空腹」という壁が待ち受けています。
そんな時に役立つのが空腹感を軽減してくれるサプリメントです。

メタボの改善は継続してこそ効果が表れます。
ですから継続を阻む「空腹」という問題を解決することが大事です。
そのため理想の食事量で満足できるようになるまで、

空腹感を軽減してくれるサプリメントが役立つんですね。
メタボが生活習慣が原因であるのなら、
その原因となった悪い習慣を断ち切ることメタボ対策です。

食事、運動などメタボの原因を断ち切る補助となるのがメタボ対策グッズです。

もしあなたが、意志だけでは悪習慣を断ち切れないなら、
メタボ対策グッズを活用してみては如何でしょうか?

2011年4月18日月曜日

メタボの基準と状態|メタボの予防と対策

メタボと言う言葉が日常のように会話の中で登場してきますが、
メタボの基準と状態を具体的に理解している人は少ないようです。

今回からメタボのことについて具体的に書いて見たいと思います
さてメタボは、正式にはメタボリックシンドロームと言います。

メタボリックシンドローム=太っている人という構図がありますが、
これではどの程度の体型を維持したら良いのかわかりませんよね。

現在のところ日本では、男性がウエスト85cm、女性が90cm以上ある人を
メタボリックシンドロームと表現しています。

これは、基準検討委員会が検討結果をベースとした指標になっています。

何故、ウェスト周りがメタボリックシンドロームの基準になるかというと、
メタボは内臓脂肪が重要な要素になっているからです。

でも、皮下脂肪でウェスト周りが太くなっているんじゃないの?

・・・という声も聞こえてきそうですが、
例えば、上記の男性85cm以上の胴周りがある方を、
CTスキャンで腹部画像を撮影して、内臓脂肪の断面積を計測すると
内臓脂肪の断面積100平方cmに相当すると考えられているのです。

この胴周り(ウェスト)にプラスしてメタボと診断されるケースとしては、

・高トリグリセライド血症が150mg/dL以上の方
・低HDLコレステロール血症が40mg/dL以下の方
・血圧では最高血圧(上)が130以上、最低血圧(下)が85以上の方
・空腹時高血糖が110mg/dL以上の方

健康で充実した生活を送るにも、そして医療費の問題を解決するためにも
ひとりひとりが病気になる前に、病気を予防することが大切です。

そして、病気を作っている原因の大きな要素がメタボリックシンドロームであると言えるわけです。

2001年から定期健康診断で、要注意と診断された場合、二次検診などの費用を労災保険から賄われることになり、社会全体で生活習慣病の予防対策に取り組みはじめました。

是非、あなたもメタボについて良く理解して、生活習慣病の予防に取り組んで見てくださいね。

2011年3月17日木曜日

被災地での避難生活について

被災地では避難所生活が当面の間は続くと思われます。
身体的、精神的にとても苦しいと思いますが、顔晴って(ガンバって)ください。

天候も心配ですが、被災地の方は可能な限り、体を冷やさないように注意してください。
体が冷えることで体調不良や精神的な不安を強く感じてしまうからです。
また、避難所でジッとしていると体の血流が悪くなり、血栓などが出来やすくなります。

大変な状態にありますが、無理をしない範囲で体を動かすようにしましょう。

衛生面においても問題があることでしょう。

水の不足により手を洗うことが出来ないのであれば、
ウェットティッシュなどで拭くだけでも大分違います。
マスクがあるのであれば、できるだけマスクをしましょう。

まだまだ、物資が不足して対応することが難しいとは思いますが、
是非、体を労わってくださいね。

きっと、現地ではこのブログをご覧になれる方は限られていると思いますが、
もし被災地の方と連絡を取る機会がありましたら、
「体を冷やさないこと」と「体を動かすこと」が大事であることをお知らせください。

2011年3月14日月曜日

あなたにしかできないこと|【号外】東北地方太平洋地震

ご存知の通り、3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により、
未曽有の被害が出てしまいました。

震災に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。

まだまだ、今後も余震、津波がつづくようですので、
是非、充分に注意して頂きたいと思います。

被災地においては、飲料水、食料をはじめ、
大変なご苦労をされていることと思います。

そんな中、何もしてあげられない自分に無力感を感じています。

しかし、何か出来ないかと、被災地への物資を送ることなどは、
今のところ控えた方がよいようです。

まだ、物資の受け入れ態勢が整っていないことが大きな理由です。
折角の善意からの行動が被災地での混乱を招くことがあります。

今、私たちに出来ることは、今後の復興のために
募金することではないでしょうか?

今後、被災地での体制が整えば、ボランティアの力がとても大切になりますが、
その活動のためにもお金が必要になります。

1人でも多くに方が募金に参加して頂ける事を心からお願い申し上げます。

ただし、現在インターネット上では、様々な募金が行なわれていますが、
募金するに当たり、募金先には充分に注意して頂きたいと思います。

現在のところ「yahoo募金」なら安全であると思います。

2011年3月4日金曜日

体操法について|メタボ・生活習慣病と運動

メタボや生活習慣病の予防、改善のために栄養だけでなく、運動の必要性を書かせて頂きました。そこで筆者がおススメしたのは次の3つですね。

 (1) ウォーキング(又は軽めのマラソン、ジョギング)
 (2) 体操法(ストレッチ、ヨガなど)
 (3) 呼吸法

前回は、ウォーキングについて軽く触れましたので、ウォーキング以外の体操法、
呼吸法にも触れてみたいと思います。

さて、体操についてですが、体操を行なう意味として、

 (1) 骨格・筋肉系のゆがみの調整。
 (2) 身体の柔軟性の向上。
 (3) 筋力の維持・強化。

・・・の3つがあると思います。
では、それぞれを簡単に説明します。

【骨格・筋肉系のゆがみの調整】

体の「ゆがみ」が健康に深い関係があるのはご存知だと思います。
脳からの信号は、脊椎を通る脊髄神経から、それに続く末梢神経を通して内臓や手足などの全身に送られています。
ですから、脊椎をはじめして体に歪みがあると神経を圧迫して、脳と末梢のコミュニケーションがうまく行かなくなることが考えられます。脳と末梢のコミュニケーションが上手く行かないことで様々な身体機能に影響する可能性があります。


【身体の柔軟性の向上】

体が硬くなると全身の血流も悪くなりますし、肩こり、腰痛などが起こしやすくなります。
また、体が硬い人は捻挫などの怪我をし易くなります。
血流が悪いということは、代謝も良くないということが言えると思いますので、体が硬い方は「痩せにくい」とも言えます。
また、全身の血流が良いことは健康の基本ですね。


【筋力の維持・強化】

筋力の低下すると、代謝も低下してしまいます。老化は特に下半身の筋力の低下から始まるとも言われています。
体のゆがみの原因は、ストレス、内臓の異常、体の柔軟性の低下・・・など様々ありますが、背骨を支えているインナーマッスルや腹筋、背筋などの筋力の低下も要因の1つです。
ですから、筋力を維持・強化することがとても大切です。
体操法に少し工夫を加えると無理をしないでも、効果的に筋肉を刺激することができます。


以上のように体操には様々な効果や有用性がありますから、
体操をすることを是非ともおススメしたいと思います。

年齢を重ねてからでも、体を柔軟にすることも、筋肉を強化することも充分に可能です。

しかし、無理は禁物ですから、体の状態に合わせて少しづつ始めて行くのがよいでしょう。
少しづつでも「継続する」ことで、きっと効果を体感できると思います。

2011年3月1日火曜日

ウォーキングについて|メタボ・生活習慣病と運動

メタボや生活習慣病の予防、改善には栄養だけでなく、運動も欠かせませんね。
運動には、栄養を全身に届けるポンプのような役割も果たしています。

さて、若いうちは激しいスポーツや運動もいいのですが、
これまで運動を全くと言って、していなかった方が中高年になって、
いきなり激しいスポーツを始めるのはキツイですよね。

また、健康のための運動には、激しいスポーツやトレーニングは必要ありません。

筆者がおススメの運動は以下の3つです。

 (1) ウォーキング(又は軽めのマラソン、ジョギング)
 (2) 体操法(ストレッチ、ヨガなど)
 (3) 呼吸法

この内、中高年になってから始める運動としては、
もっともウォーキングが日常生活に馴染ませやすいのではないでしょうか?

朝とか夕方とか特定の時間を決めて、
週に3~4回、1回20分以上のウォーキングをしてみては如何でしょうか?

もちろん毎日でも良いですよ。

ご家庭で犬を飼われているのなら、愛犬の散歩を担当するなんていうのも良いかもしれません。

でも、それもキツイなら通勤の行き帰りに、少しルートを変えて長めに歩いたり、
エレベーターやエスカレ―ターなどは使わずに階段を使うようにしてみることなら
できるのではないかと思います。

その他にも、歩く時に足の親指に力を入れて踏み出すように歩くと、
下半身、特に内ももの筋肉を刺激することができます。

日常生活に工夫すれば、ウォーキングによる運動量も増やせますし、
ウォーキング効果を高めることもできます。

何でもそうですが、はじめにペースを上げてしまうと、続けるのが難しくなってしまいますから、
このように日常生活でできる簡単なことから始めてみることの方が、
逆に継続できて良いかもしれませんね。

2011年2月26日土曜日

有害ミネラル(重金属)と毛髪検査

ミネラル(微量元素)は、体にとって必要なものです。

しかし、元素によっては、体内の蓄積量が増加すると、
有害な作用をもたらす可能性があるものがあります。

これは、有害ミネラルとか、重金属と呼ばれているものです。
例えば、カドミウム、アルミニウム、水銀・・・などなどですね。

現代医学では過度の有害ミネラルを体内に取り入れて、
病気や症状が発症してしまった場合のみ問題とされます。

しかし、多くの研究では有害ミネラル(重金属)の体内蓄積は、
上記に様な過剰な状態でなくとも多くの病気に関係することがあるそうです。

どのような病気に関連するかというと様々で、
身体疾患から精神疾患まで影響していると言われています。

どのようなものが有害ミネラル(重金属)を体内に導いているかというと、
例えば、胃の調子が悪い方は、よく制酸剤を良く飲むかもしれませんが、
この制酸剤にもアルミニウムが含まれています。

ですから無暗に制酸剤を飲むことは注意しなければいけません。

また、日本人が大好きなマグロにも水質汚染の影響で、
水銀などの有害ミネラルが含有していることもあります。

さて、このように書くと自分は有害ミネラルを蓄積しているのだろうか?
・・・と心配になるかもしれません。

でも実は体内の有害ミネラル(重金属)の蓄積量は、
案外簡単に調べることができます。

体内のミネラルの状態は「毛髪」に表れるので、
この毛髪の成分を分析することで、
有害ミネラルの蓄積状態やミネラルバランスを測定することができます。

最近は郵送検査という自分で検体を採取して郵送すれば、
様々な検査を郵送で受けられるます。

この郵送検査の1つに「毛髪ミネラル」の検査キットがあります。

この「毛髪ミネラル」の郵送検査を申し込めば、
比較的簡単に調べることができます。

また、検体は「毛髪」を少量(数十本)採取すればよいので安心です。

興味がある方は、「毛髪ミネラル検査」というキーワードで、
インターネット検索すれば直ぐに見つかると思います。

2011年2月23日水曜日

亜鉛(Zn)について|栄養素の基礎知識

微量元素に分類される亜鉛(Zn:ジンク)も、現代人に不足しがちな栄養素の1つです。
亜鉛は体内では特に肝臓や前立腺に多く存在し、特に男性は不足しがちな栄養素でもあります。

亜鉛(Zn)もマグネシウムと同様に体内で多くの酵素の働きを補助しています。
中高年で気になる糖尿病、血糖値とも関連が深い、
インスリンを構成している成分の1つでもあります。

また、味覚失調になると、下に赤いボツボツができます。
これは「イチゴ舌」と呼ばれるもので、これも亜鉛不足が一因として挙げられます。

さて、亜鉛を多く含む食材の王様は貝類の「カキ」です。
カキの旬は12月~2月頃ですが、
美味しい旬の時期に「カキ」を楽しんで見いては如何でしょうか?

また、ウナギも亜鉛が豊富な食材です。
日本では土用の丑の日に、鰻を食べる習慣がありますが、
時々、鰻のかば焼き、白焼き、鰻丼・・・など
ウナギ料理を食べてスタミナアップするのもいいですね。

サプリメントで亜鉛(Zn)を摂取する場合においては、
亜鉛(Zn)は吸収が良くないので、ビタミンCが一緒に入ったものや
アミノ酸でキレート化された亜鉛がお勧めです。

また、亜鉛の摂取量の上限は、現在のところ1日30mgですので、
サプリメントで亜鉛を摂取する場合に、摂取し過ぎないことが大切です。

通常の摂取目安としては、1日6mg~9mgになります。

2011年2月20日日曜日

塩素(Cl:クロール)について|栄養素の基礎知識

塩素とナトリウムによって作られるのが食塩です。
一般的な食生活をしていれば、食塩として摂取しているので
通常、不足することはありません。

塩素の不足に注意したほうがよいのは、胃腸が虚弱や摂食障害がある方、
下痢や嘔吐がある場合、スポーツなどでたくさん汗をかいた時などです。

激しい汗をかくスポーツや肉体労働んどをする方は、
スポーツドリンクで水分補給するのが良いかもしれません。

スポーツドリンクには、Ca、K、Mg、塩素、Naなど
汗をかいた時に失われるミネラルがバランスよく含まれています。

「スポーツドリンクに塩素なんて含まれていたかな?」
・・・と思うかもしれませんが、塩素は、塩化ナトリウムなど
塩化○○として含まれています。

さて、塩素が多く存在する臓器が「胃」です。

胃に存在する塩素(Cl)が不足すると、胃酸の酸度が
低下してしまうので消化不良などを起こすことがあります。

胃酸の酸度が低下すると、消化機能が低下するだけでなく、
細菌などが体内に入ってきた時、殺菌することができなくなります。
ノロウィルスなどが気になる現在にあっては注意が必要ですね。

これまで幾つかミネラルについて書いてきましたが、
それらで「下痢や嘔吐を繰り返しているとミネラルが失われる」
・・・と書いるのを憶えてくださっていますか?

あなたは摂食障害という病気をご存知でしょうか?

この摂食障害の症状の1つとして、意図的に嘔吐や下痢を起こして
食べたものを排泄してしまうというものがあります。

このような行為を繰り返していると、体内のミネラルが失われ、
電解質のバランスが酷く崩れてしまいます。

これは、とても危険なことで命に関わることもあります。

特に摂食障害は女性に多いものですが男性でもなります。

あなたが摂食障害ということはないとは思いますが、
お子さん(特に女の子)が近頃、顔色が悪く、異常に痩せてきた
どうもトイレで吐いているようだ・・・。

・・・などの異変を感じたら、何らかのサポートが必要になるかもしれません。

2011年2月17日木曜日

ナトリウム(Na)とカリウム(K)|栄養素の基礎知識

高血圧の方は、ナトリウムの摂取を制限されますが、
本来、ナトリウムは、体にとってなくてはならないミネラルです。

現代的な食生活をしている場合は、ほとんどの場合、
ナトリウムが不足することはありません。

外食やコンビニのお弁当などは、味が濃く作られていますので、
医師に減塩するように言われている方は注意してくださいね。

しかし、激しい運動(スポーツ)で大量の汗をかいたり、
下痢や嘔吐を繰り返していると、水分と共にナトリウムも失われます。

また、胃弱の場合は、ナトリウムやクロール(Cl)が不足していることがあります。

ナトリウムと相関関係にあるミネラルが「カリウム」(K)です。
カリウムは、過剰なナトリウムを排泄してくれると言われています。

カリウムも一般的な食生活をしている場合には、
ほぼ不足するということはありません。

高血圧の方は、利尿作用のお薬を服用する場合があると思いますが、
この場合、カリウムの排泄量が増えることがあります。

カリウム(K)の豊富な食材は、何といっても野菜とフルーツです。
塩分が多かったり、お肉中心の食生活をしているなら、
1日1個のフルーツと1日2回のサラダを食べることをお勧めします。
(フルーツは生のまま、空腹時に食べましょう。)

ダイエットをしているなら、前菜としてサラダを食べましょう。
余計な食欲が抑えられますから食事量も減り、満足感も得られるでしょう。

カリウムをサプリメントで摂取する場合の注意点としては、
腎臓障害をお持ちの方は、カリウムのサプリメントは厳禁です。
高カリウム血症になる可能性があります。

最近は、ナトリウムが悪者のように言われていますが、
生命活動にとって、とっても大切な栄養素です。
しかし、過剰に摂取して良いというものでもありません。

体内で様々なミネラルが存在していますが、
それらのミネラルのバランスがとれていることが何よりも大切です。

また、塩分の摂取が、高血圧の原因とは必ずし言えないようです。

ですから、減塩ばかりを意識するのではなく、野菜をしっかり食べて
ナトリウムとカリウムのバランスにも意識を向けてみてください。

2011年2月14日月曜日

マグネシウム(Mg)について|栄養素の基礎知識

カルシウムと共に、重要なミネラルにマグネシウム(Mg)があります。

体内では、酵素によって、さまざまな化学反応を起こして
体を作ったり修復したり・・・などの生命活動を行っています。

そして、この酵素の働きを補助しているのがマグネシウムです。

マグネシウムは、カルシウム(Ca)と相関関係があるミネラルです。
カルシウムの項でも書きましたが、カルシウムだけ摂取しても、
マグネシウムが不足しているとカルシウムが有効に活用されません。

また、マグネシウムは、ストレスにより消耗しやすいミネラルなので、
定期的に補給することが大切です。

マグネシウムが豊富な食材としては・・・

 ・アーモンド、カシューナッツ・・・などの種子類
 ・干しわかめ、干しヒジキ、焼のり・・・などの海藻類

・・・に多く含まれています。

特に乾燥させた海藻類に多くマグネシウムは含まれています。

小腹が減った時や間食には、ナッツ類が最適です。

サプリメントとしてマグネシウム(Mg)を摂取する場合は、
特に摂取量に注意する必要があります。

マグネシウムを一度に多く摂取すると、
お腹が緩くなったり、下痢をしてしまうことがあるからです。

ですから、まずはサプリメントの前に、
Mgが豊富な食材を食卓に増やすことが大切ですね。

マグネシウムのサプリメントを摂取する場合は、
少量からはじめて、胃腸の状態を確認しながら摂取量を調整しましょう。

日本で販売されているサプリメントでは少ないのですが、
アミノ酸でキレート化したマグネシウムは、不快な症状が起きにくいようです。

2011年2月12日土曜日

カルシウム(Ca)について|栄養素の基礎知識

カルシウム(Ca)と言えば、骨を作る大切な栄養素ですね。

しかし、カルシウムの働きは、骨の栄養素だけではありません。

カルシウムは体内で、血液、体液のpH(ペーハー)を調節したり、
筋肉の収縮や心臓の働き・・・など幅広く活用されています。

また、カルシウムが不足するとイライラするとも言われていますので、
精神の安定にも大切な栄養素ですね。

カルシウムの不足だけが原因ではありませんが、
骨粗鬆症もカルシウム不足が原因といわれています。


ミネラルには、それぞれ協力的に働いたり、
拮抗(排斥し合う)する関連ミネラルが存在します。

カルシウムの関連ミネラルは、マグネシウム(Mg)です。

カルシウムもマグネシウムもどちらも大切な栄養素ですが、
この2つのミネラルをバランスよく摂取することで、
体内への吸収もより良くなると言われています。

通常、栄養学では、Ca:Mgの比率は2:1と言われています。

ですから、カルシウムのサプリメントの成分表を見ると
多くの場合、CaとMgが2;1のバランスで含まれていますね。

カルシウムが豊富なものとして「牛乳」があります。
しかし、牛乳にはマグネシウムが足りないんですね。
なので、カルシウムの摂取源を「牛乳」だけというのは頂けません。

その他の食材からもカルシウムを補給するようにしましょう。
特におススメなのが「海藻類」です。

その中でも「ひじき」(干しヒジキ)は、
カルシウムもマグネシウムも豊富に含まれています。

「ひじき」は、そんなにたくさん食べられるものではありませんが、
煮物などにして、毎日の食卓に添えてみては如何でしょうか?

2011年2月10日木曜日

血液検査と電解ミネラルバランス|栄養素の基礎知識

一般的な健康診断などでは、血中のミネラルバランスまで検査しないですが、
少し詳しい血液検査をしてもらうと、

・Na:ナトリウム
・Cl:クロール(塩素)
・K:カリウム
・Ca:カルシウム
・Mg:マグネシウム
・P:リン

・・・の6種類の血中ミネラル濃度がわかります。

上記のミネラル類は、電解バランスと特に関係しているミネラルです。

スポーツなど激しい運動をした後に、
スポーツドリンクを飲むことがあると思いますが、
これは、運動によって消耗した水分とミネラルを補給するためですね。

この時、補給するミネラルは、Na、K、Ca、Mgが主になります。

また、風邪や胃腸障害などによる下痢や嘔吐、
あるいは摂食障害などによるパージングを繰り返していると、
スポーツ以上に体内の水分とミネラルが排泄されてしまいます。

激しい下痢や嘔吐の場合は、
Na、K、Ca、Mgが全体的に不足してしまうことがあります。

また、特に摂食障害でパージングを繰り返していると、
クロールやカリウムが慢性的に少なくなってしまう場合があります。

もちろん、胃腸障害による下痢や嘔吐が慢性的な場合も同じです。

クロール(塩素)は、胃に多く存在するミネラルで、
胃酸(塩酸)を作る時に必要となるとても大切な栄養素です。

また、カリウムが不足して低カリウム血症という状態に
なってしまうこともあります。

低カリウム血症は、虚血性心疾患など心臓に異常を起こしたりする
とても危険な状態です。

このようにミネラルは、生命維持と健康のために
とても大切な栄養素です。

ミネラルというとカルシウムが不足しているとか、
ナトリウムが多すぎるとか、
よく見聞きするミネラルに意識が向いてしまいます。

しかし、体内では、たくさんの種類のミネラル(微量元素)が
いろいろな働きをになっていたり、
バランスをとることで体を維持しています。

もし、これまでに、あまりミネラルに関心を持っていなかったとしたら、
今後はミネラルについて、もっと意識してみるとよいと思います。

2011年2月8日火曜日

健康に不可欠なミネラル|栄養素の基礎知識

私がミネラルに興味を持ったのは十数年前のことです。
その頃、話題になった測定器が日本に入って来て間もない頃です。

この測定器は科学的な測定器とは言えませんが、
この装置による測定を受けたことが、
ミネラルについて学び始めたきっかけになったんですね。

さて、ミネラルは人間にとって欠かすことのできない栄養素であると共に、
理想的なミネラルバランスを保つことがむずかしい栄養素でもあります。

私たちの体の約97%は4つの元素で作られています。
その元素というのは、酸素・炭素・水素・窒素の4つです。
そして残りの約3%がミネラルと言われているものです。

現在の栄養学では、生命維持に必要なミネラルが16種類あると言われています。

この16種類の内、7種類は体内に比較的多く存在していて
「主要ミネラル」と呼ばれています。

残りの9種類がとても微量ですが欠かすことのできない
「微量ミネラル」(微量元素)です。

では、「主要ミネラル」と「微量ミネラル」の種類をまとめておきます。

「主要ミネラル」

(1) カルシウム(Ca)
(2) リン(P)
(3) カリウム(K)
(4) イオウ(S)
(5) 塩素(Cl:クロール)
(6) ナトリウム(Na)
(7) マグネシウム(Mg)

「微量ミネラル」(微量元素)

(1) 鉄(Fe)
(2) 亜鉛(Zn:ジンク)
(3) 銅(Cu)
(4) ヨウ素(I)
(5) セレン(Se)
(6) マンガン(Mn)
(7) モリブデン(Mo)
(8) クロム(Cr)
(9) コバルト(Co)

上記のミネラル以外にも、ミネラルはたくさんの種類がありますが、
この16種類のミネラルは最低限、知っておいた方がよいものです。

2011年2月6日日曜日

アレルギーとLGS(リキーガット症候群)について

健康の元は「腸」にあると言われていますね。
昔から腸が荒れているとアレルギーになりやすいと
一部の人たちの間で言われてきました。

数年前からリキーガット症候群という病気が
医学界でも認知されるようになりました。

リキーガット症候群というのは、通常LGSと呼ばれ、
Leaky Gut Syndromeの略です。

日本語では、腸管壁浸漏症候群というそうです。
私たちは食べ物を胃や小腸で消化し腸から栄養を吸収します。

分子の小さいある一定のサイズまで消化されてたものが
腸から吸収されて栄養となります。

逆にもし、体が正常に受け取れる分子サイズより
大きいものを吸収してしまうと、体はこれを異物と認識してしまい、
アレルギー反応や身体機能の低下、混乱を招くことになります。

例えば、タンパク質はアミノ酸やペプチドといって、
アミノ酸が数個繋がった状態まで消化されて吸収します。

しかし、分子サイズが大きいまま吸収されると言うことは、
タンパク質の消化が、アミノ酸が100個ぐらいつながった
不消化なタンパク質でも吸収されてしまうことになります。

このような分子サイズの大きい不消化物を吸収してしまうのが、
LGS、リキーガット症候群です。

LGSの結果として起こる症状は、
第一にアレルギーが挙げられると思いますが、
実はこれだけでなく、身体面・精神面を含めた様々な病気や
症状の原因になっていると言われています。

遅発性のアレルギーについて書かせて頂きましたが、
この遅発性アレルギーとLGSは関連性が高いのではないかと思っています。

また、年々も改善しない症状や原因がわからない病気をお持ちの場合、
遅発性アレルギーと共に、LGSの可能性を考えてみると良いかもしれません。

2011年2月4日金曜日

善玉菌・日和見菌について|腸内環境と腸内細菌②

【善玉菌】

善玉菌はビフィズス菌や乳酸菌をはじめとする腸内環境を整えてくれる細菌です。

最近は、機能的な有用な細菌がたくさん見つかっていますので、
とても心強いですね。

体の中で最大の免疫器官と言われるのが腸(小腸)です。
この免疫力に一役かっているのもビフィズス菌、乳酸菌などの善玉菌です。

この他にも、腸内にはたくさんの有用な善玉菌が住んでいます。

例えば、ビタミンは体内で合成できない栄養素ですが、
腸内にはビタミンを合成してくれる細菌も住んでいます。

このように善玉菌には有用な働きをしてくれているので、
腸内環境を清浄に保ち健康を維持したいものです。


【日和見菌】

日和見菌は、善玉菌が優勢な場合には、
直接的に悪影響を及ぼさな細菌だと言われています。

日和見菌はありふれた菌ですが、善玉菌の元気がなくなり、
悪玉菌が優勢になってくるとマイナスな影響出してくる菌も存在します。

例えば、カンジダ・アルビカンス菌という細菌が腸内には住んでいますが、
このカンジダ菌はとてもありふれた細菌です。

しかし、善玉菌が弱くなり悪玉菌が優勢になるような腸内環境になると
このカンジダ菌が異常に増殖してしまうことがあるそうです。

海外の研究では、カンジダ菌が増殖することが、
LGS(腸管壁浸漏症候群)の原因の1つとして挙げられています。

健康な腸では、消化されて分子サイズの小さい物質しか吸収しないのですが、
LGSになると、腸の透過性が亢進して、
本来、吸収することのない分子サイズの大きい物質も吸収してしまうそうです。

腸から栄養は吸収され血中に入りますので、
血中に入った分子サイズの大きい物質がアレルギー反応を起こしたり、
その他、いろいろな病気の原因になっているのではないかと考えられています。
また、精神的疾患とも関係している可能性が示唆されています。

2011年2月2日水曜日

腸内細菌と悪玉菌について|腸内環境と腸内細菌①

若い頃は便秘とは無縁だったのに、
この頃はお腹の調子が優れないという中高年の方は多いと思います。

しかし、最近では若い人でも便通異常などで
お腹の調子が優れない人が増えています。

さて、このお腹の調子と切っても切れない関係にあるのが
腸内環境と腸内細菌です。

今回は、この腸内環境と腸内細菌について書かせて頂きます。

私たちの腸の中では、100種類、100兆個以上の細菌が住んでいるそうです。
人間は細菌と共生して生きているんですね。

腸内細菌は、大きくは3つのカテゴリーに分ることができます。

それが次の3つです。

 ・善玉菌
 ・悪玉菌
 ・日和見菌

この3種類のカテゴリーの腸内細菌のバランスが保たれることで、
腸が健やかに機能するわけです。

軽く考えると善玉菌だけの方がよいと思われるかも知れません。
しかし、もし悪玉菌が存在しなくなると、善玉菌は弱体化してしまうでしょう。

ですから、善玉菌が優勢な状態でバランスを保つことが大切です。
要は腸内細菌のバランスがとても大事ということです。


【悪玉菌】

悪玉菌と言われる腸内細菌には、ウェルシュ菌などの細菌がいます。

悪玉の腸内細菌が増殖すると腸内環境が乱れて、
便通異常をはじめいろいろな不快な症状が表れやすくなります。

悪玉菌のエサは、消化管でしっかりと消化できなかった不消化物です。

特にお肉などの蛋白質がしっかり消化されないと
これが悪玉菌の好物で、悪玉菌を増殖させてしまいます。

悪玉菌は腸内で毒素を作り出します。

どのような毒素かというと、インドール、スカトール、
アンモニア、硫化水素・・・などです。

もし、臭いの強いガスがでるのなら、悪玉菌が優勢になっていて、
これらのインドール、スカトール、アンモニアなどの臭いの元を
たくさん作っているのかもしれません。

2011年1月31日月曜日

遅発性アレルギー(IgG)検査について|栄養療法の基礎知識

さて、これまでアレルギー検査の必要性を書いてきましたが、
今回は特に遅発性アレルギー(IgG)検査について書きたいと思います。

遅発性アレルギー検査は、IgG検査(アイ・ジー・ジー)と言います。

IgG検査は、現在は郵送検査キットで検体をアメリカに送って検査するか、
一部のアレルギー専門のクリニックでしか受けられません。

日本のクリニックで検査する場合でも、現在のところ結局は、
海外で検体を分析してもらっているようです。

ですから、お近くの病院で遅発性アレルギーの検査を行っていないなら、
郵送検査を受けるのが便利だと思います。

郵送検査は、日本の代理店経由で申込みできますから、
英語がわからなくても大丈夫ですし、
検査結果も日本語で記載されているので安心です。

詳細はインターネットで検索すればわかりますので、
興味があれば調べてみてください。

また、検査費用は検査の内容にもよりますが、
3万円~5万円程度必要になります。

ですがアレルギーがないことがわかれば、安心して栄養療法に取り組めますし、
アレルギーがあることがわかれば、現在の病気や症状の改善に役立つのでしょう。

しかし、まだ現在のところは、遅発性アレルギーについては、
医学界全体で認められているものではありません。

ですが私自身、この遅発性のアレルギー検査(IgG検査)を受け、
遅発性アレルギーの可能性がある食物を食さないようにしたところ、
酷い皮膚炎が、軽い乾燥肌くらいまで改善した経験があります。

アレルギー反応は、湿疹や皮膚炎などの皮膚の症状だけでなく、
内臓系の症状などいろいろな症状としてあらわれるようです。

もし、あなたが何らかの改善しない症状を持っているのなら、
一度、遅発性のアレルギー検査(IgG検査)を受けてみると良いかもしれません。

2011年1月29日土曜日

アレルギー検査について|栄養療法の基礎知識

さて前回、即発性と遅発性アレルギーについて書かせて頂きました。

栄養療法や食事療法には、様々な方法がありますが、
その栄養療法で推奨されている食品またはサプリメントなどの健康食品に
本人も知らずにアレルギーがある場合、期待した結果が得られなかったり、
逆効果(症状の悪化)に繋がる可能性あります。

そのため今回、アレルギーを栄養療法の基礎知識として紹介しています。

さて前回は、即発性アレルギー(IgE)と遅発性アレルギー(IgG)について
簡単に解説いたしました。

では、アレルギーはどのように検査すれるのでしょうか?

まず、アレルギー抗体には、IgA~IgEまで幾つかの種類があります。

IgはImmun globulinの略で、日本語では免疫グロブリンと言います。

通常のアレルギー検査では、IgE抗体、好酸球数などを、
採血して検査することになります。

好酸球というのは、白血球に含まれているもので、
好酸球が多い場合、アレルギーがある可能性が高いと考えられています。

ただし、このアレルギー検査では、遅発性の食物アレルギーについてはわかりません。

即発性アレルギーがあるからと言って、遅発性のアレルギーもあるとは限りません。
即発性だけだったり、遅発性のだけだったり、また、両方のアレルギーがあることもあります。

即発性と遅発性のアレルギーは必ずしも連動しているとは限らないんですね。

ですから、この通常のアレルギー検査とは別に、
遅発性のアレルギー検査を受ける必要があります。

2011年1月28日金曜日

即発性と遅発性の食物アレルギー|栄養療法の基礎知識

最近では、健康のために食事療法や栄養療法を
取り入れている方が増えていますね。

今回は食事療法や栄養療法と切り離しては考えられない、
食物アレルギーについて書きたいと思います。

アレルギーというと思い浮かぶのが、アトピー性皮膚炎や花粉症ですね。
しかし、アレルギーには様々なものがあります。

では、そもそもアレルギーとは何なのでしょう。

アレルギーを起こす原因として遺伝、環境などが挙げられていますが、
現在のところ正確な原因はわかっていません。

アレルギーを起こす物質は、人それぞれですが、
このアレルギーを起こす「特定の物質」をアレルゲン(抗原)と言います。
そして、このアレルゲンに免疫が過剰反応することで起こります。

さて、アレルギーは次の2つに分類することができます。

 (1) 即発性のアレルギー
 (2) 遅発性のアレルギー

即発性のアレルギーは、すぐに反応を起こすアレルギーで、
一般にアレルギーというと、この「即発性のアレルギー」を言います。

もう1つの「遅発性のアレルギー」は、
数時間から数日かけて現れるアレルギーと言われています。

即発性の場合、反応が早いので比較的、
アレルギーであることに気づきやすいです。

しかし、遅発性のアレルギーの場合は、
アレルゲンを体内に取り入れてから症状がでるまでに、
時間的なズレがありますのでアレルギーであることに
気づかない可能性がとても高いわけです。

例えば、あなたに小麦に遅発性の食物アレルギーがあったとします。

あなたは、そんなことに気づいていませんから、
パンやウドンなど小麦を使った食事を食べます。

しかし、数時間後あるいは翌日、数日後に
頭痛がしたり、皮膚に湿疹がでたり、
具合が悪くなるということが起こる可能性があるんですね。

とても怖いことだと思いませんか?

そして、もしこのアレルギーに気づくことなく、
アレルゲンを含んだ食べ物を食し続けていたら、
毎日のように体調不良が続くようになることもあるかも知れません。

ですから、あなたが現在アレルギーを持っていないとしても、
アレルギーについて知っておくこと、
そして、機会があればアレルギー検査を受けておくことをお勧めします。

2011年1月27日木曜日

メタボ肥満と中性脂肪|高脂血症の予防と対策 その③

中性脂肪とメタボは切っても切れない関係にありますね。

メタボとは中性脂肪が体の中に増えすぎてしまった状態のことです。
メタボになると、様々な生活習慣病にかかるリスクが高まります。

肥満には「皮下脂肪型の肥満」と「内臓脂肪型の肥満」がありますが、
「内臓脂肪型の肥満」は、内臓周りにたくさん脂肪が付いてしまった状態です。

これがメタボ腹ですね。

肥満というと見た目で大きくわかる皮下脂肪型を連想しますが、
皮下脂肪型の肥満より、内臓周りに脂肪がついてしまう内臓脂肪型の肥満の方が
健康にとっての危険性はとても高いのです。

さて、中性脂肪が増えてしまう原因の大半は、食べ過ぎや飲み過ぎですね。
毎日の食事に気を配ることが中性脂肪を減らすためには最も大切でしょう。

毎日の食事では、挙げ物やお肉など脂肪分が多い料理を減らすことと
摂取カロリーを抑えた食事を心掛けることが必要です。

間食などもできる限り量を減らしたほうが良いですし、
夜の付き合いお酒の飲み過ぎには注意してください。

このような生活は味気ないと感じるかもしれませんが、
ある程度の努力をしないと中性脂肪はなかなか減りません。

もちろん、このような食生活は毎日続けるのは難しいかもしれません。

ですから1週間単位で食事内容を見直すと良いのではないでしょうか?

昨日はがっつり食べたから、今日はサッパリとした軽い食事にしようとか、
あるいは、一週間のうち脂肪分が少ない食事の回数が多くなるように
してみてはどうでしょう?

また、運動することも大切で、運動不足も中性脂肪が増える原因です。
サラリーマンにお勧めな運動はやはりウォーキングでしょう。

ウォーキングはダイエットにも効果的な手軽な有酸素運動です。
普段の通勤ルートを変えてみるとか、外回りの時に少し多めに歩くとか
あなたなりのいろいろ方法があると思います。

中性脂肪を減らすことは、メタボの予防と対策として
とても大切な要素です。

何も特別なことをするのではなく、
毎日の日常に工夫を加えることで変えられることもたくさんあると思います。

あなたも是非、メタボとは無縁のカッコいい中高年になりませんか?

2011年1月26日水曜日

中性脂肪とコレステロールの基準値|高脂血症の予防と対策②

さて前回、高脂血症(脂質異常症)について見てきましたが、
中性脂肪の基準値や正常値がどの位の値であるかを知らないと、
高脂血症の予防や対策が立てられませんね。

健康診断の検査結果を持っていると思いますので、
中性脂肪の基準値と見比べて見てはいかがでしょうか。

会社員であれば毎年、健康診断で中性脂肪の値がわかります。

採血が苦手な方も多いと思いますが、血液検査によって
中性脂肪やコレステロール値がわかります。

多くの場合、健康診断の当日は朝食を食べないように指示されると思います。

中性脂肪の値は、採血する時間帯や食前、食後などの状況によっても
影響を受けるので一日の内でも変動してしまいます。

ですから、朝食を食べないという一定の決まりを設けることで、
比較的に正確な値を調べることができるんですね。

食事をすると中性脂肪や血糖値な数値が、
通常より高くなってしまう可能性がありますから注意してください。
また、缶コーヒーぐらい良いだろうという考え方もご法度です。

さて、まず中性脂肪の基準値ですが、
中性脂肪の正常値は40~130(mg/dl)です。

あなたの健康診断の結果は、この範囲内に収まっていますか?

中性脂肪が150(mg/dl)を超えている方は、
すでに高脂血症(脂質異常症)と診断されているかと思います。

また。中性脂肪の数値と共にチェックしてほしいのが、
コレステロール値です。

コレステロールには、LDLとHDLとい2つのコレステロールがあります。

HDLコレステロールが善玉で、LDLコレステロールは
悪玉コレステロールと言われています。

このHDLとLDLの数値も血液検査の数値に記載されています。

HDLコレステロールの正常範囲は、
女性の場合は、40~85(mg/dl)で、男性の場合は30~95です。
LDLコレステロールは、男女共に65~139(mg/dl)です。

脂肪やコレステロールというと、悪いものと考えがちですが、
このように脂肪にも良いものと悪いものがあります。

また、脂肪は人間にとってなくてはならない栄養素であることも
忘れてはいけない重要なことです。

HDLコレステロール(善玉)を増やして余計な中性脂肪やLDLコレステロールを
減らすような生活習慣を確立することが大切なんですね。

2011年1月25日火曜日

脂質異常症と食事の欧米化|高脂血症の予防と対策①

現在の日本でも、食事の欧米化が問題になっています。

穀物や野菜を主とした伝統的な日本食から離れ、
手軽に食べられるファストフードなどの浸透なども、
日本人の食生活が大きく変わった理由の1つでしょう。

食事内容として特に大きく変化したのは、肉類を食べることが増え、
脂肪の摂取量が増加していることです。

かつての日本では、ごはん、味噌汁、納豆、焼き魚、
漬物、煮物などが食卓に並ぶ料理でした。

しかし、現在の日本では、主食はお米とは限らないですし、
魚より肉と言うように魚を摂取する機会も減っています。

また、野菜の摂取も、添え物程度にキャベツやレタスが
並んでいるということも多いのではないでしょうか。

これとは逆に、脂肪分の摂取はかなり増えましたね。

これは日本人の生活リズムとも関係していますが、
ファストフードやコンビニ弁当が普及したのも原因に数えられると思います。

コンビニ弁当は揚げ物が多いですよね。
これは揚げ物類が日持ちするためのようですが、
食事内容としては脂肪(油)を余分に摂取してしまうものです。

また、ファストフードで脂を使わないメニューはあまり聞いたことがありません。
これらの結果として、高脂血症が増加傾向にある
・・・という調査結果が出ているんですね。

高脂血症は、現在「脂質異常症」というのが正しいそうですが、
高脂血症の方がある意味、どんな病気かわかりやすいですね。

それはさておき、高脂血症が増加したことで日本の食生活の問題も
大きく取り上げられるようになったと言えるかもしれません。

高脂血症も食事をはじめとする生活習慣が大きく関わっています。
生活習慣を改善することで高脂血症もかなり良くなります。

もし心当たりのある人は、高脂血症が他の大きな病気を招く前に
生活習慣の改善を試みてはいかがでしょうか?

2011年1月24日月曜日

高血圧に効果的な食材とは?|高血圧の予防と対策③

高血圧の予防と改善のためには、食生活がとても大切です。
今回は高血圧の方が日々の食事に加えてみて欲しいお勧めの食材をご紹介します。

ただし薬のようにすぐに効果でるものではないので気長に続けることが大切です。
高血圧の方にとくにおススメしたい食材が納豆とトマトです。

もちろん、納豆とトマトを一緒に食べることを勧めているわけではありません(笑)

さて、納豆は日本の伝統的な健康食品ですね。

納豆は、大豆からできていますが、
この大豆には、大豆ペプチドや大豆イソフラボン、大豆サポニン・・・など
高血圧を予防に効果的と言われる成分が豊富に含まれています。

また、ミネラルにはそれぞれ拮抗する働きを持つミネラルがあるのですが、
血圧と関係するナトリウムと拮抗関係にあるのがカリウムやマグネシウムです。
このカリウムやマグネシウムも大豆には豊富なんです。

ちなみに拮抗するというのは、排出すると考えれば分かりやすいかもしれません。

このように栄養豊富な大豆ですが、納豆では更に発酵という手順を取ることで、
大豆本来の成分を強化したり、本来なかった成分も加わっています。

特に、納豆菌が作るプロテアーゼという消化酵素は、蛋白質を分解する酵素です。

このプロテアーゼが大豆タンパク質を分解する時、
アンジオテンシン変換酵素という
血圧を上昇させる働きを抑制する物質が作られるそうです。

ですから毎日、納豆と血圧が上昇させるのを抑制できるかも知れないですね。


さて、次にお勧めなのが「トマト」です。

先程、ナトリウムと拮抗するミネラルにカリウムやマグネシウムがあると書きましたが、
「トマト」にはカリウムがとても豊富なんですね。
また、リコペンなどのファイトケミカル(フィトケミカル)も含まれています。

トマトを食べることでカリウムの働きで余分な塩分を体外に排出してくれるそうです。
もちろんカリウムが豊富な食材はトマトだけではなく、野菜全般に言えることです。
減塩することは大変ですが、野菜を多く食することで、
塩分のマイナスの働きを抑制することが可能なんですね。

そして、そんな野菜の中でも「トマト」はとても多くのカリウムを含んでいることが、
トマトをお勧めする理由です。

その他にもお勧めしたい食材はいろいろあるのですが、
それはまたの機会に書きたいと思います。

最後にそうそう、忘れていました。
忙しいサラリーマンの外食でお勧めなのが蕎麦です。
蕎麦も血圧を下げるのに有効な食材の1つです。
ただし、蕎麦を食べる時は、蕎麦つゆの取りすぎは注意してくださいね。

2011年1月23日日曜日

高血圧について|高血圧の予防と対策②

高血圧になる可能性は、中高年の場合、皆に平等にありますから(笑)、
現在、高血圧でなくとも、決して他人事にはできません。

血圧は常に一定というわけではないので、
健康診断などで測定した時、たまたま血圧が低い周期にあって、
血圧が正常と判定されることもありますので注意が必要です。

最近は、24時間血圧と言って、30分から1時間単位で血圧を測定して、
高血圧の治療方針を決めることもあります。

さて、普段から血圧が高めだと、更に少しくらい血圧が上がっても、
これといった自覚症状を感じない場合が多いので、
知らずに放置してしまう人が少なくありません。

高血圧の基準は、最高血圧が140で、最低血圧が90ですが、
現実にこの数値を上回って高血圧になっている人が、
日本にはどれくらいいるかご存知ですか?

・・・なんと、日本全国で3000万人以上もいるそうです。

これは単純に計算すると、日本人の4人に1人は高血圧であるということです。

しかし、実際には高血圧の人は、中高年に集中していますので、
50歳以上で見ると、この数値は2人に1人は高血圧ということになります。

2人に1人が高血圧というのは、さすがに驚きですね。

これはいろいろな原因が考えられますが、
高血圧を治療しないで放置している方が非常に多いと言うのも
理由の1つとして考えられます。

高血圧は、それ自体でおこる症状より、
他の病気を誘発したり、他の病気を悪化させることで、
取り返しがつかないことになることがありますので、
症状がなくても、早めに治療することを切にお勧めします。

2011年1月22日土曜日

高血圧について|高血圧の予防と対策①

中年以降から年配の方まで、会話のなかで飛び出すのが、
「血圧が高いんです。」とか「高血圧なんですよ。」という言葉です。

単純に考えれば、血圧が高いのが高血圧ですが、
血圧について、もっと詳しく考えてみませんか?

まず、血圧というのは、血液が動脈を流れる時に血管壁を押す圧力のことです。
つまりは、心臓から拍出される血液と細動脈の収縮に影響を受けるものなんですね。

会社員であれば、少なくとも毎年、健康診断で血圧を測りますが
血圧の検査では最高血圧と最低血圧の2つを測定してます。

普段の会話では、「上」の血圧とか「下」の血圧なんていいますが、
上の血圧とは、心臓の収縮時に血液が大動脈に押し出されることで、
大動脈に圧力がかかります。この圧力のことを「最高血圧」と言うんですね。

また下の血圧は、心臓の収縮が解けると時、大動脈が元に戻る力を利用して、
末梢血管にまで血液を送り出すのですが、
この時にかかる大動脈の圧力を「最低血圧」と言います。

● 最高血圧 140(mmHg)以上 
● 最低血圧  90(mmHg)以上

この血圧が上記の場合、高血圧と診断されるそうです。
高血圧になると脳卒中や心臓病、動脈硬化などの病気に発症する
可能性がとても高まります。

高血圧は、高血圧そのものよりも、他の病気を誘発したり、
他の病気の症状を悪化させることの方が怖いかも知れません。

さて、高血圧は自覚症状がない場合も多々あります。

特に肥満(メタボ)している場合、肥満による症状なのか、
高血圧による症状なのか、よくわからない場合もありますから
尚更、注意しなければなりません。

このように、高血圧は甘く見ずに、早めに対処することが大切で、
現在、血圧が正常な方も高血圧にならないように
予防していくことがとても大切ですね。

2011年1月21日金曜日

血糖値とGI値について|糖尿病の予防と対策

これまで、血糖値を安定させることが、
高血糖や糖尿病の予防にとても大切ということを書いてきました。

今回は、食品と血糖値の関係性について書かせて頂きます。

まず、あなたはGI値というのをご存知でしょうか?

GIというのは、グリセミック・インデックスの略ですが、
食品ごとの血糖値の上昇具合を数値化した指標がGI値です。

GI値では、「ぶどう糖」を摂取した時の血糖値の上昇率を100として、
その他の食品の血糖値の上昇率を相対的に表します。
GI値が高い食品は、血糖値を上げやすいと考えられるわけです。

このGI値を知っていると、何を食べたら血糖値が急に上がるか、
また、穏やかなのか、ということがわかりますので、とても有益でしょう。

さて、GI値で食品を表すと大きくは3つのグループに分けられます。

 ●  高GI食品:血糖値を上昇率が高い食品
 ●  中GI食品:血糖値の上昇率が中程度(普通)の食品
 ●  低GI食品:血糖値の上昇率が緩やか食品

上記が3つのグループです。それぞれのGI値は次のようになります。

 ●  高GI食品:GI値 70以上
 ●  中GI食品:GI値 60~70
 ●  低GI食品:GI値 60以下

高血糖の場合、中GIまたは低GI食品をメインにして、
高GI食品を減らすことが大切です。

もちろん、高GI食品も、低GI食品と組み合わせたり、
高GI食品と共に食物繊維を豊富な食べ物を食べ合わせることで、
バランスをとれば、血糖値の上昇を抑えられます。

また、お酢(有機酸)や乳酸菌なども
血糖値の上昇緩やかにすると言われています。

ただし、GI値は1つの指標、目安であることを忘れないでくださいね。
食品を何でもGI値だけ判断するのは間違いです。

さて、食品それぞれのGI値を記載するのは難しいので、
これは専門書に譲るとして、今回は食材を選ぶ時や料理を作る時に
GI値が低いものを選ぶヒントを書いておきます。

 ● 糖または甘味料を含む食品は高GI食品。
 ● 精製されたり、成分が単純な食品は、GI値が高くなる傾向があります。
 ● 生の果物、野菜は低GI食品。
 ● 肉類・魚介類、乳製品は低GI食品。
 ● 海藻、茸類、豆、ナッツ類は、低GI食品。

これは、大体の目安です。

2011年1月20日木曜日

高血糖と血糖値について その③|糖尿病の予防と対策

さて、血糖値は年齢とも関連していて、
年齢と共に血糖値が上昇し易くなる傾向にあるようです。

中高年になって、10代、20代と変わらない食生活をしていると
高血糖や糖尿病になる可能性が格段に高まるわけです。

高血糖の方でなくとも、糖分の多い食事や油っこい食べ物を食べれば
誰でも血糖値は一時的に上がります。

ですから、一時的な血糖値の上昇ならそれほど心配する必要はありません。
しかし、これが慢性的になると、とても危険なんですね。

糖尿病になってしまうと治ることはないとよく聞きますよね。

高血糖が慢性化したり、糖尿病になると
血糖値はなかなか下がらないものなんです。

また、血糖値が高い人は、コレステロール値も高い傾向にあるようです。

血糖値とコレステロール値の間には直接の因果関係はないようですが、
どちらも似通った食事内容をしているのが関係しているようです。

私たちは、痛みや不快感などの症状がないと、
なかなか改善しようとしないものです。

でも、もし、あなたが健康診断などで血糖値が高い、
あるいはコレステロール値が高い・・・などを指摘されているのなら、
その意味を真剣に考えてみてくださいね。

「健康が一番」という言葉は、
健康な人には、陳腐な言葉に聞こえるかも知れませんが、
体調を壊してから後悔しても元の健康を取り戻すのは至難の業です。

健康なうちに予防策や改善策をとることで、健康で長生きができるのです。
もちろん健康な方は過度に意識しないで気軽に取り組んでみてくださいね。

2011年1月19日水曜日

高血糖と血糖値について その②|糖尿病の予防と対策

高血糖値は、血液内の糖分の値が正常な範囲を超えて多い状態です。

高血糖の状態が慢性的になってしまうとすると、
その次は糖尿病になってしまう危険生が非常に高まります。

もし、あなたが、高血糖の傾向があるのなら、
糖尿病になる前に、早めの対処が是非とも必要です。

高血糖の数値があらわれても一時的なものなら
比較的、容易に血糖値を下げることができますよ。

しかし、慢性的に高血糖値を維持しているようだと、
生活習慣の改善と共に少しづつ血糖値が下がって行きます。

慢性的な場合は、生活習慣が大きく絡んでいて、
血糖値も知らず知らずのうちに、徐々に高くなってしまっているからです。

先に書いたように、高血糖でも一時的なものなら
食事を調整するだけでも効果が期待できます。

でも、生活習慣により徐々に血糖値が上がってしまった場合は、
食事の調整だけでなく、ウォーキングなどの運動や生活習慣全般を整えることで
その相乗効果によって除々に改善して行くようです。


このように急性的なものから慢性化するに従って、
高血糖を改善するためのアプローチも複合的に必要になりますし、
改善にも時間がかかって来ます。

糖尿病になってしまったら、尚更でしょう。

ですからシツコイですが、何より予防が大切さを理解して欲しいと思います。

そして、病気は早めに対処するほど、治療や生活習慣の改善も楽ですし、
比較的、短期に健康を回復できるものです。

特に中高年になると、これまでの生活習慣の蓄積があるので、
生活習慣の改善にも時間がかかるかもしれませんが、
ゆっくり焦らずいきましょう。

2011年1月18日火曜日

高血糖と血糖値について その①|糖尿病の予防と対策

高血糖、高血圧、高脂血症は中年以降に注意しなければいけません。

今回はその中で、高血糖と関係する血糖値について書かせて頂きます。
中年になると、血糖値コントロールすることは重要ですね。

現在日本では糖尿病の疑いのある人は、全国で約800万人もいるそうです。
糖尿病予備軍をこれに加えると1,500万人を越えるそうなんですね。

しかも、40歳以上になると10人に1人は糖尿病か、糖尿病予備軍なのだそうです。
糖尿病を予防するためには、血糖値を安定させることが大切です。

一度、糖尿病になってしまうと完治させることは容易でないことはご存知だと思います。
ですから糖尿病になる前に予防することが大切なんですね。

そのために大切なことは血糖値を安定させておくことです。
血糖値を安定させるというのは血糖値を正常な範囲に抑えておくということです。

砂糖などの甘味料だけでなく、お米やジャガイモ(ポテト)などの炭水化物は、
消化されブドウ糖になって血液中に入ります。

そして、その糖が血液に入ったものを血糖と言います。

血糖は脳や体のエネルギーとなる大切なものなのですが、
この血糖が多すぎると様々な悪さをするわけです。

過剰な糖はメタボとも関係します。血液中の余分な糖は、
脂肪になって体内に蓄えられるからです。

では、血糖値の正常値はどのくらいなのでしょうか?

血糖値は常に変動しているものですが、正常値は70~130程度と言われています。

健康な人は70~130という範囲の中で血糖値が安定しているんですね。

糖尿病になりやすい人は、この範囲を超えて食後などに急に血糖値が上昇したり、
空腹時に急降下する傾向があるようです。

もちろん高血糖イコール糖尿病ではないのですが、
血糖値を安定させることが糖尿病の治療として大切です。

それだけでなく、糖尿病になる前に血糖値を安定させるようにしていると
糖尿病になるリスクを抑えること可能なのだそうです。

また、最近増加している精神疾患も血糖値の急な上昇や低下が関係しているようで、
血糖値の上下の波と情緒が連動している可能性があるそうですよ。

2011年1月17日月曜日

メタボリックシンドロームと生活習慣病 その②

前回のストレスと食事について書きましたが、
今回は「運動」と「生活のリズム」について書きたいと思います。

外回りのが少ない仕事だと、体を動かす機会が通勤だけ
・・・という方も少なくないと思います。

ですが、人間の体は動かすように作られています。

体を動かす、つまり運動をしないと体や脳は、
正常な状態を保てず、どこかに歪みがでてきます。

これはスポーツしなさいという意味ではなく、
体は使わないと機能が低下するように出来ているということです。

スポーツと健康は必ずしもイコールの関係にはないそうですが、
これはスポーツが、その種目、特有の体の一部を
酷使することが理由とも言われています。

健康のための運動は、全身をバランスよく使うことなのだそうです。

全身をバランスよく使うには、あまり激しい運動より、
ソフトな運動の方が良いみたいですね。

その1つが「歩くこと」。歩くことは日常生活において、
一番身近で、工夫次第で運動量を増やすことが可能です。

たとえば、エスカレーターやエレベーターを使わずに階段を使うだけでも、
歩く機会は増えるのではないでしょうか?

また、ヨガなどの体操もおススメです。
ヨガは全身をバランスよく使うことができますし、ストレス解消にも有効です。

最後に生活のリズムですが、
生活のリズムを保つことはなかなか難しいことですね。

宇宙も自然も人間もすべてリズムによって動いているそうです。

宇宙や自然というと壮大な感じがしますね。

生活のリズムというといろいろとあるのですが、
その中でも大切なのは睡眠です。

サラリーマンの場合、残業や通勤の関係で
睡眠時間が少なくなる傾向があると思います。

睡眠は疲れを取るだけでなく、エネルギーを作り出したり、
体の修復を行う大切な時間です。

また、脳が記憶の整理をするとも言われていますので、
睡眠をしっかりとらないことが現代に増えている
「うつ」などの心の病気の原因にもなっている可能性があるそうです。

ですから普段、睡眠が良くとれない方も、
ストレスが溜まっている時、体調が優れない時は
早めに就寝するようにしてくださいね。

特に夜の22時から夜中の2時は、
睡眠のゴールデンタイムと言われています。

生活習慣を改善することは大変なことですが「塵も積もれば山となる」で、
少しづつでも改善して行けば、
将来の健康上の不安が軽減するのではないでしょうか?

2011年1月16日日曜日

メタボリックシンドロームと生活習慣病 その①

中年以降に気になるのが、肥満、メタボですね。

メタボは正式にはメタボリックシンドロームのことで、
内臓脂肪型の肥満に高血糖、高血圧、高脂血症の3つの内
2つ以上に当てはまる場合を言いますが。

中年になると全て揃ったパーフェクト・メタボの方も多いですね。

ちなみにメタボの判定基準の1つにウェストのサイズがあります。
女性はウェスト90cm以上、男性は85cm以上です。

メタボになると様々な病気に罹るリスクが高まると言われています。
ですから、メタボ対策は将来、病気で苦しまないためにも大切な予防となります。

メタボは生活習慣によって起こりますが、主に影響を及ぼす要因が、
ストレス、食事、運動、睡眠を含めた生活のリズムです。

ストレスは脳や自律神経に影響を与えます。

ストレスのはけ口として過食してしまうということを良く聞きます。

ストレスがかかると交感神経が緊張します。
その逆に食べ物を食べると副交感神経が優勢になるそうです。

このようにストレスによる神経のバランスを取るために過食してしまう場合があるわけです。
しかし、これが長期に渡ると過食による肥満などの悪影響が出てきてしまいます。

食事そのものメタボや生活習慣病の原因になる大切な要素です。

食事において注意することは、規則正しい食習慣と食事の内容ですね。
食事を食べたり、食べなかったりということは体のリズムを乱す原因です。
たとえば、胃酸の分泌は食事のパターンの影響を受けやすいので、
食事を抜くと胃酸の分泌が乱れて胃酸過多、逆流性食道炎を起こしやすくなります。

また、食事には内容も大切です。

現代の日本は食べるものに困ることはありませんが、
体が必要とする栄養素のバランスが極端に崩れている人も多いのです。

特にメタボと関係するのは、カロリーは過剰なほど摂取しているのに、
体が正常に機能するために必要なビタミン、ミネラル、酵素、食物繊維などの
栄養素が不足していることです。

栄養素には、エネルギーとエネルギーを作ったり、
正常に体を機能させるための2つの栄養素がありますから、
この2つの栄養素をバランスよく摂取する必要があります。

現在は、様々なサプリメントが販売されているので、
不足しがちな栄養素を補うために、
このようなサプリメントを利用するのも良いかもしれません。

しかし、栄養の基本は食事であることをお忘れなく。

2011年1月15日土曜日

「予防」 健康であるために大切なこと

体を壊してはじめて健康の有難さを理解する・・・というのは本当ですね。

体に痛みや不快感があると、当たり前にできていた日常生活が
苦痛そのものになります。

仕事においてもそうです。

仕事にストレスは付き物ですが、ストレスを感じる閾値が低くなるんですね。

ちょっとしたことがストレスになったり、
体の不調によって、しなければならないことが
分かっていながらできない・・・ということもあります。

普通に食事をしたり、お酒を飲んだりということもできなくなるので、
人間関係も薄くなり交友関係もなくなって行きます。

このように健康を害することは、
人生全般の出来ごとに影響を及ぼして行きます。

また、身体の不調が精神の不調へと拡散することもあるので注意が必要です。
もちろん、この逆も然りで、心の問題が体の不調に繋がることもあります。

現在、増加傾向にある「うつ」、そして、自律神経失調症や
パニック障害などはその典型でしょう。

中年と言われる年代になると仕事上のストレスも増えていきますし、
何もしないでいると体も衰えて行きます。
メタボリックシンドロームは、その良い例ですね。

病気の予防において、気を配る点はいくつもありますが、
特に大切なのが、ストレスコントロール、食事、運動です。

もし、あなたが現在、健康であるのなら、尚更、今から健康について気を配り、
病気にならないよう予防してくださいね。

健康であるためには予防が一番です。
病気になってからでは健康を快復させるのは、結構大変なことなんです。

2011年1月14日金曜日

はじめまして。

若いつもりでいながらも、気づくと39歳になってしまいました。
今年はとうとう40代突入です。

後10年で50歳になると考えるとさすがに焦りが出てきます。

20代前半までは独立の意識が強く、
いろいろ勉強していましたが、未だに会社勤めです。

でも決して諦めたわけではありません。

会社を止めることができないでいたのには理由があるんです。

それは20代半ばから体を壊し、現在まで続いているからです。
一時は、精神的にも追い詰めらて「うつ」状態にまで、
なってしまっていましたが、最近、改善の希望が見えてきて
今年こそ新たな一歩となる年にしたいと思っています。

「諦めなければ目標は実現する」と言いますが、
あきらめずに少しづつでも努力してきたことで、
現在の自分があると思っています。

希望があるというのは本当に幸せなことですね。


さて、あなたは今年の目標を定めましたか?

目標を設定すること、そして、その目標に向かう中で、
自分の中で目標とするもののイメージを具体化することが
目標を達成する一歩になるそうです。

あなたも是非、、目標を立てて行動して見てくださいね。

目標がある時とない時では、行動力や成果にも大きな違いが出てきます。
これはビジネスや学業だけではなく、健康やダイエットにも言えることです。


このブログでは、私が闘病中に経験したこと、気づいたこと、
学んだこと・・・などをはじめ、
サプリメントアドバイザーとしての情報も提供して行きます。
あなたの参考になればうれしく思っています。

健康は人生においての幸せのベースになるものだと思います。
何にでもチャレンジできるのも、楽しむことができるのも健康のおかげですね。