2011年2月26日土曜日

有害ミネラル(重金属)と毛髪検査

ミネラル(微量元素)は、体にとって必要なものです。

しかし、元素によっては、体内の蓄積量が増加すると、
有害な作用をもたらす可能性があるものがあります。

これは、有害ミネラルとか、重金属と呼ばれているものです。
例えば、カドミウム、アルミニウム、水銀・・・などなどですね。

現代医学では過度の有害ミネラルを体内に取り入れて、
病気や症状が発症してしまった場合のみ問題とされます。

しかし、多くの研究では有害ミネラル(重金属)の体内蓄積は、
上記に様な過剰な状態でなくとも多くの病気に関係することがあるそうです。

どのような病気に関連するかというと様々で、
身体疾患から精神疾患まで影響していると言われています。

どのようなものが有害ミネラル(重金属)を体内に導いているかというと、
例えば、胃の調子が悪い方は、よく制酸剤を良く飲むかもしれませんが、
この制酸剤にもアルミニウムが含まれています。

ですから無暗に制酸剤を飲むことは注意しなければいけません。

また、日本人が大好きなマグロにも水質汚染の影響で、
水銀などの有害ミネラルが含有していることもあります。

さて、このように書くと自分は有害ミネラルを蓄積しているのだろうか?
・・・と心配になるかもしれません。

でも実は体内の有害ミネラル(重金属)の蓄積量は、
案外簡単に調べることができます。

体内のミネラルの状態は「毛髪」に表れるので、
この毛髪の成分を分析することで、
有害ミネラルの蓄積状態やミネラルバランスを測定することができます。

最近は郵送検査という自分で検体を採取して郵送すれば、
様々な検査を郵送で受けられるます。

この郵送検査の1つに「毛髪ミネラル」の検査キットがあります。

この「毛髪ミネラル」の郵送検査を申し込めば、
比較的簡単に調べることができます。

また、検体は「毛髪」を少量(数十本)採取すればよいので安心です。

興味がある方は、「毛髪ミネラル検査」というキーワードで、
インターネット検索すれば直ぐに見つかると思います。

2011年2月23日水曜日

亜鉛(Zn)について|栄養素の基礎知識

微量元素に分類される亜鉛(Zn:ジンク)も、現代人に不足しがちな栄養素の1つです。
亜鉛は体内では特に肝臓や前立腺に多く存在し、特に男性は不足しがちな栄養素でもあります。

亜鉛(Zn)もマグネシウムと同様に体内で多くの酵素の働きを補助しています。
中高年で気になる糖尿病、血糖値とも関連が深い、
インスリンを構成している成分の1つでもあります。

また、味覚失調になると、下に赤いボツボツができます。
これは「イチゴ舌」と呼ばれるもので、これも亜鉛不足が一因として挙げられます。

さて、亜鉛を多く含む食材の王様は貝類の「カキ」です。
カキの旬は12月~2月頃ですが、
美味しい旬の時期に「カキ」を楽しんで見いては如何でしょうか?

また、ウナギも亜鉛が豊富な食材です。
日本では土用の丑の日に、鰻を食べる習慣がありますが、
時々、鰻のかば焼き、白焼き、鰻丼・・・など
ウナギ料理を食べてスタミナアップするのもいいですね。

サプリメントで亜鉛(Zn)を摂取する場合においては、
亜鉛(Zn)は吸収が良くないので、ビタミンCが一緒に入ったものや
アミノ酸でキレート化された亜鉛がお勧めです。

また、亜鉛の摂取量の上限は、現在のところ1日30mgですので、
サプリメントで亜鉛を摂取する場合に、摂取し過ぎないことが大切です。

通常の摂取目安としては、1日6mg~9mgになります。

2011年2月20日日曜日

塩素(Cl:クロール)について|栄養素の基礎知識

塩素とナトリウムによって作られるのが食塩です。
一般的な食生活をしていれば、食塩として摂取しているので
通常、不足することはありません。

塩素の不足に注意したほうがよいのは、胃腸が虚弱や摂食障害がある方、
下痢や嘔吐がある場合、スポーツなどでたくさん汗をかいた時などです。

激しい汗をかくスポーツや肉体労働んどをする方は、
スポーツドリンクで水分補給するのが良いかもしれません。

スポーツドリンクには、Ca、K、Mg、塩素、Naなど
汗をかいた時に失われるミネラルがバランスよく含まれています。

「スポーツドリンクに塩素なんて含まれていたかな?」
・・・と思うかもしれませんが、塩素は、塩化ナトリウムなど
塩化○○として含まれています。

さて、塩素が多く存在する臓器が「胃」です。

胃に存在する塩素(Cl)が不足すると、胃酸の酸度が
低下してしまうので消化不良などを起こすことがあります。

胃酸の酸度が低下すると、消化機能が低下するだけでなく、
細菌などが体内に入ってきた時、殺菌することができなくなります。
ノロウィルスなどが気になる現在にあっては注意が必要ですね。

これまで幾つかミネラルについて書いてきましたが、
それらで「下痢や嘔吐を繰り返しているとミネラルが失われる」
・・・と書いるのを憶えてくださっていますか?

あなたは摂食障害という病気をご存知でしょうか?

この摂食障害の症状の1つとして、意図的に嘔吐や下痢を起こして
食べたものを排泄してしまうというものがあります。

このような行為を繰り返していると、体内のミネラルが失われ、
電解質のバランスが酷く崩れてしまいます。

これは、とても危険なことで命に関わることもあります。

特に摂食障害は女性に多いものですが男性でもなります。

あなたが摂食障害ということはないとは思いますが、
お子さん(特に女の子)が近頃、顔色が悪く、異常に痩せてきた
どうもトイレで吐いているようだ・・・。

・・・などの異変を感じたら、何らかのサポートが必要になるかもしれません。

2011年2月17日木曜日

ナトリウム(Na)とカリウム(K)|栄養素の基礎知識

高血圧の方は、ナトリウムの摂取を制限されますが、
本来、ナトリウムは、体にとってなくてはならないミネラルです。

現代的な食生活をしている場合は、ほとんどの場合、
ナトリウムが不足することはありません。

外食やコンビニのお弁当などは、味が濃く作られていますので、
医師に減塩するように言われている方は注意してくださいね。

しかし、激しい運動(スポーツ)で大量の汗をかいたり、
下痢や嘔吐を繰り返していると、水分と共にナトリウムも失われます。

また、胃弱の場合は、ナトリウムやクロール(Cl)が不足していることがあります。

ナトリウムと相関関係にあるミネラルが「カリウム」(K)です。
カリウムは、過剰なナトリウムを排泄してくれると言われています。

カリウムも一般的な食生活をしている場合には、
ほぼ不足するということはありません。

高血圧の方は、利尿作用のお薬を服用する場合があると思いますが、
この場合、カリウムの排泄量が増えることがあります。

カリウム(K)の豊富な食材は、何といっても野菜とフルーツです。
塩分が多かったり、お肉中心の食生活をしているなら、
1日1個のフルーツと1日2回のサラダを食べることをお勧めします。
(フルーツは生のまま、空腹時に食べましょう。)

ダイエットをしているなら、前菜としてサラダを食べましょう。
余計な食欲が抑えられますから食事量も減り、満足感も得られるでしょう。

カリウムをサプリメントで摂取する場合の注意点としては、
腎臓障害をお持ちの方は、カリウムのサプリメントは厳禁です。
高カリウム血症になる可能性があります。

最近は、ナトリウムが悪者のように言われていますが、
生命活動にとって、とっても大切な栄養素です。
しかし、過剰に摂取して良いというものでもありません。

体内で様々なミネラルが存在していますが、
それらのミネラルのバランスがとれていることが何よりも大切です。

また、塩分の摂取が、高血圧の原因とは必ずし言えないようです。

ですから、減塩ばかりを意識するのではなく、野菜をしっかり食べて
ナトリウムとカリウムのバランスにも意識を向けてみてください。

2011年2月14日月曜日

マグネシウム(Mg)について|栄養素の基礎知識

カルシウムと共に、重要なミネラルにマグネシウム(Mg)があります。

体内では、酵素によって、さまざまな化学反応を起こして
体を作ったり修復したり・・・などの生命活動を行っています。

そして、この酵素の働きを補助しているのがマグネシウムです。

マグネシウムは、カルシウム(Ca)と相関関係があるミネラルです。
カルシウムの項でも書きましたが、カルシウムだけ摂取しても、
マグネシウムが不足しているとカルシウムが有効に活用されません。

また、マグネシウムは、ストレスにより消耗しやすいミネラルなので、
定期的に補給することが大切です。

マグネシウムが豊富な食材としては・・・

 ・アーモンド、カシューナッツ・・・などの種子類
 ・干しわかめ、干しヒジキ、焼のり・・・などの海藻類

・・・に多く含まれています。

特に乾燥させた海藻類に多くマグネシウムは含まれています。

小腹が減った時や間食には、ナッツ類が最適です。

サプリメントとしてマグネシウム(Mg)を摂取する場合は、
特に摂取量に注意する必要があります。

マグネシウムを一度に多く摂取すると、
お腹が緩くなったり、下痢をしてしまうことがあるからです。

ですから、まずはサプリメントの前に、
Mgが豊富な食材を食卓に増やすことが大切ですね。

マグネシウムのサプリメントを摂取する場合は、
少量からはじめて、胃腸の状態を確認しながら摂取量を調整しましょう。

日本で販売されているサプリメントでは少ないのですが、
アミノ酸でキレート化したマグネシウムは、不快な症状が起きにくいようです。

2011年2月12日土曜日

カルシウム(Ca)について|栄養素の基礎知識

カルシウム(Ca)と言えば、骨を作る大切な栄養素ですね。

しかし、カルシウムの働きは、骨の栄養素だけではありません。

カルシウムは体内で、血液、体液のpH(ペーハー)を調節したり、
筋肉の収縮や心臓の働き・・・など幅広く活用されています。

また、カルシウムが不足するとイライラするとも言われていますので、
精神の安定にも大切な栄養素ですね。

カルシウムの不足だけが原因ではありませんが、
骨粗鬆症もカルシウム不足が原因といわれています。


ミネラルには、それぞれ協力的に働いたり、
拮抗(排斥し合う)する関連ミネラルが存在します。

カルシウムの関連ミネラルは、マグネシウム(Mg)です。

カルシウムもマグネシウムもどちらも大切な栄養素ですが、
この2つのミネラルをバランスよく摂取することで、
体内への吸収もより良くなると言われています。

通常、栄養学では、Ca:Mgの比率は2:1と言われています。

ですから、カルシウムのサプリメントの成分表を見ると
多くの場合、CaとMgが2;1のバランスで含まれていますね。

カルシウムが豊富なものとして「牛乳」があります。
しかし、牛乳にはマグネシウムが足りないんですね。
なので、カルシウムの摂取源を「牛乳」だけというのは頂けません。

その他の食材からもカルシウムを補給するようにしましょう。
特におススメなのが「海藻類」です。

その中でも「ひじき」(干しヒジキ)は、
カルシウムもマグネシウムも豊富に含まれています。

「ひじき」は、そんなにたくさん食べられるものではありませんが、
煮物などにして、毎日の食卓に添えてみては如何でしょうか?

2011年2月10日木曜日

血液検査と電解ミネラルバランス|栄養素の基礎知識

一般的な健康診断などでは、血中のミネラルバランスまで検査しないですが、
少し詳しい血液検査をしてもらうと、

・Na:ナトリウム
・Cl:クロール(塩素)
・K:カリウム
・Ca:カルシウム
・Mg:マグネシウム
・P:リン

・・・の6種類の血中ミネラル濃度がわかります。

上記のミネラル類は、電解バランスと特に関係しているミネラルです。

スポーツなど激しい運動をした後に、
スポーツドリンクを飲むことがあると思いますが、
これは、運動によって消耗した水分とミネラルを補給するためですね。

この時、補給するミネラルは、Na、K、Ca、Mgが主になります。

また、風邪や胃腸障害などによる下痢や嘔吐、
あるいは摂食障害などによるパージングを繰り返していると、
スポーツ以上に体内の水分とミネラルが排泄されてしまいます。

激しい下痢や嘔吐の場合は、
Na、K、Ca、Mgが全体的に不足してしまうことがあります。

また、特に摂食障害でパージングを繰り返していると、
クロールやカリウムが慢性的に少なくなってしまう場合があります。

もちろん、胃腸障害による下痢や嘔吐が慢性的な場合も同じです。

クロール(塩素)は、胃に多く存在するミネラルで、
胃酸(塩酸)を作る時に必要となるとても大切な栄養素です。

また、カリウムが不足して低カリウム血症という状態に
なってしまうこともあります。

低カリウム血症は、虚血性心疾患など心臓に異常を起こしたりする
とても危険な状態です。

このようにミネラルは、生命維持と健康のために
とても大切な栄養素です。

ミネラルというとカルシウムが不足しているとか、
ナトリウムが多すぎるとか、
よく見聞きするミネラルに意識が向いてしまいます。

しかし、体内では、たくさんの種類のミネラル(微量元素)が
いろいろな働きをになっていたり、
バランスをとることで体を維持しています。

もし、これまでに、あまりミネラルに関心を持っていなかったとしたら、
今後はミネラルについて、もっと意識してみるとよいと思います。

2011年2月8日火曜日

健康に不可欠なミネラル|栄養素の基礎知識

私がミネラルに興味を持ったのは十数年前のことです。
その頃、話題になった測定器が日本に入って来て間もない頃です。

この測定器は科学的な測定器とは言えませんが、
この装置による測定を受けたことが、
ミネラルについて学び始めたきっかけになったんですね。

さて、ミネラルは人間にとって欠かすことのできない栄養素であると共に、
理想的なミネラルバランスを保つことがむずかしい栄養素でもあります。

私たちの体の約97%は4つの元素で作られています。
その元素というのは、酸素・炭素・水素・窒素の4つです。
そして残りの約3%がミネラルと言われているものです。

現在の栄養学では、生命維持に必要なミネラルが16種類あると言われています。

この16種類の内、7種類は体内に比較的多く存在していて
「主要ミネラル」と呼ばれています。

残りの9種類がとても微量ですが欠かすことのできない
「微量ミネラル」(微量元素)です。

では、「主要ミネラル」と「微量ミネラル」の種類をまとめておきます。

「主要ミネラル」

(1) カルシウム(Ca)
(2) リン(P)
(3) カリウム(K)
(4) イオウ(S)
(5) 塩素(Cl:クロール)
(6) ナトリウム(Na)
(7) マグネシウム(Mg)

「微量ミネラル」(微量元素)

(1) 鉄(Fe)
(2) 亜鉛(Zn:ジンク)
(3) 銅(Cu)
(4) ヨウ素(I)
(5) セレン(Se)
(6) マンガン(Mn)
(7) モリブデン(Mo)
(8) クロム(Cr)
(9) コバルト(Co)

上記のミネラル以外にも、ミネラルはたくさんの種類がありますが、
この16種類のミネラルは最低限、知っておいた方がよいものです。

2011年2月6日日曜日

アレルギーとLGS(リキーガット症候群)について

健康の元は「腸」にあると言われていますね。
昔から腸が荒れているとアレルギーになりやすいと
一部の人たちの間で言われてきました。

数年前からリキーガット症候群という病気が
医学界でも認知されるようになりました。

リキーガット症候群というのは、通常LGSと呼ばれ、
Leaky Gut Syndromeの略です。

日本語では、腸管壁浸漏症候群というそうです。
私たちは食べ物を胃や小腸で消化し腸から栄養を吸収します。

分子の小さいある一定のサイズまで消化されてたものが
腸から吸収されて栄養となります。

逆にもし、体が正常に受け取れる分子サイズより
大きいものを吸収してしまうと、体はこれを異物と認識してしまい、
アレルギー反応や身体機能の低下、混乱を招くことになります。

例えば、タンパク質はアミノ酸やペプチドといって、
アミノ酸が数個繋がった状態まで消化されて吸収します。

しかし、分子サイズが大きいまま吸収されると言うことは、
タンパク質の消化が、アミノ酸が100個ぐらいつながった
不消化なタンパク質でも吸収されてしまうことになります。

このような分子サイズの大きい不消化物を吸収してしまうのが、
LGS、リキーガット症候群です。

LGSの結果として起こる症状は、
第一にアレルギーが挙げられると思いますが、
実はこれだけでなく、身体面・精神面を含めた様々な病気や
症状の原因になっていると言われています。

遅発性のアレルギーについて書かせて頂きましたが、
この遅発性アレルギーとLGSは関連性が高いのではないかと思っています。

また、年々も改善しない症状や原因がわからない病気をお持ちの場合、
遅発性アレルギーと共に、LGSの可能性を考えてみると良いかもしれません。

2011年2月4日金曜日

善玉菌・日和見菌について|腸内環境と腸内細菌②

【善玉菌】

善玉菌はビフィズス菌や乳酸菌をはじめとする腸内環境を整えてくれる細菌です。

最近は、機能的な有用な細菌がたくさん見つかっていますので、
とても心強いですね。

体の中で最大の免疫器官と言われるのが腸(小腸)です。
この免疫力に一役かっているのもビフィズス菌、乳酸菌などの善玉菌です。

この他にも、腸内にはたくさんの有用な善玉菌が住んでいます。

例えば、ビタミンは体内で合成できない栄養素ですが、
腸内にはビタミンを合成してくれる細菌も住んでいます。

このように善玉菌には有用な働きをしてくれているので、
腸内環境を清浄に保ち健康を維持したいものです。


【日和見菌】

日和見菌は、善玉菌が優勢な場合には、
直接的に悪影響を及ぼさな細菌だと言われています。

日和見菌はありふれた菌ですが、善玉菌の元気がなくなり、
悪玉菌が優勢になってくるとマイナスな影響出してくる菌も存在します。

例えば、カンジダ・アルビカンス菌という細菌が腸内には住んでいますが、
このカンジダ菌はとてもありふれた細菌です。

しかし、善玉菌が弱くなり悪玉菌が優勢になるような腸内環境になると
このカンジダ菌が異常に増殖してしまうことがあるそうです。

海外の研究では、カンジダ菌が増殖することが、
LGS(腸管壁浸漏症候群)の原因の1つとして挙げられています。

健康な腸では、消化されて分子サイズの小さい物質しか吸収しないのですが、
LGSになると、腸の透過性が亢進して、
本来、吸収することのない分子サイズの大きい物質も吸収してしまうそうです。

腸から栄養は吸収され血中に入りますので、
血中に入った分子サイズの大きい物質がアレルギー反応を起こしたり、
その他、いろいろな病気の原因になっているのではないかと考えられています。
また、精神的疾患とも関係している可能性が示唆されています。

2011年2月2日水曜日

腸内細菌と悪玉菌について|腸内環境と腸内細菌①

若い頃は便秘とは無縁だったのに、
この頃はお腹の調子が優れないという中高年の方は多いと思います。

しかし、最近では若い人でも便通異常などで
お腹の調子が優れない人が増えています。

さて、このお腹の調子と切っても切れない関係にあるのが
腸内環境と腸内細菌です。

今回は、この腸内環境と腸内細菌について書かせて頂きます。

私たちの腸の中では、100種類、100兆個以上の細菌が住んでいるそうです。
人間は細菌と共生して生きているんですね。

腸内細菌は、大きくは3つのカテゴリーに分ることができます。

それが次の3つです。

 ・善玉菌
 ・悪玉菌
 ・日和見菌

この3種類のカテゴリーの腸内細菌のバランスが保たれることで、
腸が健やかに機能するわけです。

軽く考えると善玉菌だけの方がよいと思われるかも知れません。
しかし、もし悪玉菌が存在しなくなると、善玉菌は弱体化してしまうでしょう。

ですから、善玉菌が優勢な状態でバランスを保つことが大切です。
要は腸内細菌のバランスがとても大事ということです。


【悪玉菌】

悪玉菌と言われる腸内細菌には、ウェルシュ菌などの細菌がいます。

悪玉の腸内細菌が増殖すると腸内環境が乱れて、
便通異常をはじめいろいろな不快な症状が表れやすくなります。

悪玉菌のエサは、消化管でしっかりと消化できなかった不消化物です。

特にお肉などの蛋白質がしっかり消化されないと
これが悪玉菌の好物で、悪玉菌を増殖させてしまいます。

悪玉菌は腸内で毒素を作り出します。

どのような毒素かというと、インドール、スカトール、
アンモニア、硫化水素・・・などです。

もし、臭いの強いガスがでるのなら、悪玉菌が優勢になっていて、
これらのインドール、スカトール、アンモニアなどの臭いの元を
たくさん作っているのかもしれません。